ねぎし


向島のラーメン店。看板に湯麺の文字。店名は建物を見てもわからない。実に雰囲気のあるラーメン店だ。それも狙ったものではなく年期の入った筋金入りのもの。凄い。
初めて目にしたのは定休日、次の日はちょうど昼の営業が終わったところ、三日目にやっとのれんをくぐることができた。
タンメンを食べた。黄味の強い太縮れ麺。スープは野菜のエキスがたっぷりと入り、塩味強めで半透明。野菜はとても柔らかいがモヤシのしゃっきり感は残してある。麺とスープの黄色と量の多い細切りの人参の赤が美しい対比を見せる。
何の仕掛けもないタンメンではあるが、不思議なことに食を進める内に、段々とこれは旨いと感じるようになった。あまり経験がないので不思議な気がした。