ひかり

周りの風景
最寄りの川越駅から直線距離で5km程という辺境にあるラーメン店。工業団地内にあり、周りには長閑な田圃の風景が広がっている。
土曜の昼の部終了の15分前で8人待ち。自分が最後の客となった。店に入れたのは約30分後。回転が悪い。店内にはビールを飲んで上機嫌の親父や、乳児を連れた家族連れなども見える。本格的なラーメン専門店にもかかわらず、雰囲気は田舎の定食屋といった感じで落ち着ける。
製麺所の息子兄弟がそれぞれ別のラーメン店を開いているとのこと。ひかりは弟の店。兄は頑者という店。何故かひかりの主人も頑者のロゴ入りTシャツを着ていた。
ラーメンを食べた。麺はやや太めのストレート。白く美しく淡泊な味。歯切れの良さは確かにラーメンならではだ。たっぷりとして豊かな印象。スープは豚骨。背脂が浮いているが豚骨醤油ではなく、味付けは塩のみだろうか。鰹ダシが効いたメンマがスープとの目覚ましい対比を示す。煮豚は厚さ1cm以上もあろうかという豪快さ。素材の味を生かして上品に仕上げられている。中心部が冷たいのが少し残念。全体にゆるみなく堂々として、生真面目さと共に迫力を感じるラーメンだ。