千葉県富津市の竹岡式ラーメン元祖の店。竹岡式で象徴的な玉葱は入らない。チャーシューメンを食べた。
深い丼一杯に注がれた濃い醤油色のスープ。薄切りのネギが大量に浮き沈みしている。麺も多いが、色の濃いスープが大量過ぎて、沈んだ麺が全く見えない。スープを一口飲むとそれほど熱くないが、後から、それが具によって表面温度が下がっただけだったことがわかる。煮豚の煮汁だろうか、すっきりしたエキス分と醤油の塩辛さが潔い。スープを掬うとネギが必ず入ってくる。かなり塩辛いにも関わらず旨いネギであることがすぐにわかるほど品質が高い。ネギの辛さとスープの熱さでしばらくすると汗が吹き出してくる。
細麺ストレート。キリッとした茹で上がり。煮豚は小さめだが、厚さは1cm程あるものが4枚。角煮風の食感で、ネギに負けじと具の主役であることを主張する。味の濃い海苔と、細く小さく手の入ったメンマ。
休日の昼前の店内は、年配の地元客が多く、漁師町の食堂の雰囲気が色濃い。
