文京区白山の中華料理店。二人掛けのテーブル全5卓の街中華で老主人が一人で切り盛り。ラーメンと半チャーハンを食べた。
白に青の繊細な図柄が控えめに入る直線的だが角の円い昔風のほっこりしたラーメン丼。中細縮れのオーソドックスな麺。かすかに獣臭を感じる野性的なスープ。細く甘いメンマ、戻し切らないワカメ、小松菜がそれぞれたっぷりと入る。煮豚は焦茶色で懐かしい味。繊細な細切りネギが、透明な油の浮く澄んだ醤油色のスープに良く映える。
半チャーハンは炒め置きしたものを提供前に炒め直している模様。油が馴染んでしっとりして適度にバラける。玉ねぎが効いている。どこかメルシーのチャーハンに通じる力を抜いた静かな趣があって好ましい。
大根と胡瓜のお新香の小皿がサービスされる。この店の清潔なさっぱり感を高めて印象的だ。