二三太楼

「ふみたろう」と読む。湯島の店。ラーメンを食べた。
外観、内装とも昭和の面影たっぷりの店。どちらかといえば小料理屋の雰囲気だが、カウンター越しに見る厨房の景色は昔ながらの中華料理店。麺を浅い中華鍋で木の落とし蓋をして茹でる。
スープは飾り気のない鶏ガラ醤油、麺はスープとよく絡む細縮れ。具は刻みネギ、煮豚、メンマのみ。メンマはやや甘みが強い特徴的なもの。煮豚は噛み締めると旨みがじんわりと広がるタイプで好ましい。
50年以上続くというこの店のラーメンは東京ラーメンの基本の姿をよく留めているといっていいと思う。