新大塚のラーメン店。席はカウンターのみで土曜の13時過ぎにほぼ満席。小さい子供連れ、若いカップル、地元のおばちゃんひとり、ラーメンマニアには見えない中年男性コンビなど幅広い客層。駅近で地元の人に愛されている様子だ。ラーメンを食べた。
濃厚ダブルスープ。エキス分が思いきり入っていて、まったりした世界にどっぷりはまる。今では一般的になったダブルスープだが手間を惜しまず教科書通りきっちりと提供している感じ。カウンターから目の前の厨房エリアで若夫婦が力を合わせてがんばっているのがよく見えるが、その熱心さが味にも出ている。一方の麺は目立った個性を感じさせず、スープをより楽しませるという風にはなっていないようだ。つけ麺ではこれが吉と出るのかも知れない。煮豚は豚の甘さが驚くほど引き出されている。メンマもしっとり甘め。このタイプのラーメンには珍しいナルトが登場しているのが微笑ましい。
店を出てから口中がしばらくB級な魚臭さに支配された。食べている時に感じた以上に物量が投入されているということもあるのだろう。