茗荷谷と千石の間にあるラーメン店。兵右衛門と道を挟んで斜め前という位置でもある。新発田ラーメン蔦家と看板にある。基本的にいつも臨時?休業していて開いていることの方が珍しい幻のラーメン店。近所の人以外にはどんな行列店にも負けないほどのハードルの高い店だろう。カギ型カウンターで10席ほど。店内にはテーブルを二つ三つ置く空間は十分にあるのに待つ客のためか椅子が並んでいる。日曜の13時過ぎに恐らく近所の人が独りで次々にやってくる。半チャーシューメンを食べた。520円。
ストレートの麺はポキポキしている。表面はざらつくことなく、適度なつるつる感もあり絶妙。スープは豚骨ベースに醤油が立ってキレがある。かなり塩辛く甘さは皆無。ネギの香りが清新に感じられるほどスープはすっきりしている。新発田ラーメンがどんなものかは知らないが、東京気質な豚骨醤油といってもいいだろう。具は少量の茹でモヤシ、大きな煮豚が三枚で丼を覆いつくしている。量が多いのでぬるいスープが更にぬるくなるのはいまいち。煮豚の味は癖がなく、肉のボリュームを堪能できる。
総じてシンプルで懐かしい正統派ラーメン。嫌らしさは皆無で気持ちいいほど清潔な印象。次はラーメン中盛りにして、スープと麺に集中して堪能したい。