小竹向原のラーメン店。賑やかな環七沿いにあるが、夜行くと、暗く小さく質素な外観で驚く。一直線のカウンターのみ。壁や天井が古びて煤けている。一番ラーメン醤油、トッピングにんにくを食べた。
麺は細く、軽く捩れる程度。大鍋で泳がせて浅い笊で上げていた。しっかり固く細いためか、絡まって手繰りにくいが、口中では素晴らしく歯切れ良く、これぞラーメンと言いたくなる。
スープはクリーミーな背脂が漂い、味はさっぱりしている。もやしは都度茹で。固めで麺とのバランスも悪くない。煮豚も注文を受けてから切っている。どっしりした噛み応えと肉本来の味がする。
にんにくは、聞くと普通のラーメンでもスープに入っているそうだ。トッピングのおろしにんにくは適量だが、丼の最後ではかなり辛く感じた。
仕事がきっちり丁寧で、きびきびと動く若い店員を見ていると、くたびれた店の雰囲気も何やらありがたいものに思えてくる。