ラーメンショップ宝店

一年振りの再訪。ネギチャーシュー中。

入口側のカウンターだったため調理の様子がよく見えた。中サイズの寸胴にたっぷりの沸騰する湯。テポを使わず箸の代わりに浅い笊で麺を踊らせながら茹でる。それもほぼ終始という手の掛け方。湯切りはオムレツを返すように麺を笊の上で1~2周転がしてすぐさま丼へ。麺上げ時に正確に麺量が決まっているようで繰り返さず非常に手早い。具を乗せるのは別の店員で、あっというまに丼が提供される。麺が美味いのに納得。

相変わらず空調を使わない店内は暑いので、普段はスープが温くなるのを嫌って頼まないネギチャーシューを頼んでみた。宝店のネギラーメンに入る煮豚はネギに混ざる小さい短冊切りのみなので、本来の煮豚の味を知りたくもあった。脂身多めで柔らかく、味に嫌みはないものの標準的。脂は甘さが引き出されたタイプではなく生(き)のまま。ネギのタレと絡んだ煮豚の脂は良い感じに馴染んでいたのと対照的だ。

前回混入と訝ったメンマは今回も少量入っていたのでこの状態が正規仕様とわかった。

胡麻油の香るネギタレと薄味スープの相性。ネギの小気味良い歯応えと辛さ控えめの穏やかな甘さ。見事な麺茹でによる麺の美味さと、多彩な魅力が印象に残る良店だ。